痛風の食事の紹介
痛風の食事
痛風の食事は、プリン体含有量の少ない料理を食べることが必要となります。
また、脂質が少ない料理を食べることも非常に大切です。ドロドロ血は、尿酸の結晶を血管内に留めやすくするため、より痛風の発作がでる可能性が高まるからです。
これら2点を注意し食事をすることが望ましいのですが、あまり神経質にならなくても良いかと思われます。
というのも、痛風はプリン体を外部(食事)から摂るよりも体内(新陳代謝)で生成される方が非常に多いからです。だからといって、なにも気にせずに食事をしてよいものでもなく、
あくまで食事療法の一環としてプリン体含有量の少ない食品知識を頭の片隅にいれ、プリン体の多い料理を避けるべきときは避けるように生活をした方が早期の治療に繋がります。
他にも、料理の塩分や糖の摂取を少なくし、尿酸を中和するアルカリ性を多く含む野菜の料理を取ることが効果的です。
プリン体含有量の少ない食事といっても、最初は検討がつかないかと思います。
意外ですが、卵は痛風によくないかとおもいきや、プリン体は非常に少ないです。
逆に煮干や白子やレバー等は多くのプリン体を含みます。
これは、食品のプリン体の含有量は、食品そのものの細胞の数によるからです。
干物類は乾燥させることによって細胞が凝縮され、内臓系は元々の細胞の数が非常に多いので、プリン体が多くなるのです。
またプリン体は水に溶けやすく、プリン体を含んだ食品を煮た煮汁にも多く含まれます。
以下に食品に含まれるプリン体量の一覧(値の高いもの)を記載ます。
プリン体が極端に多い食品に関しては、出来るだけ摂取を減らすようにした方が良いかと思われます。
〜 食品中のプリン体の含有量(100gあたり) 〜
■プリン体が極端に多い食品
・あん肝酒蒸し(399mg)
・鶏肉レバー(312mg)
・白子(305mg)
■プリン体が多い食品
・豚レバー(284mg)
・大正えび(273mg)
・牛レバー(219mg)
・かつお(211mg)
■プリン体が多い干物
・煮干(746mg)
・かつお節(493mg)
・干し椎茸(379mg)
・マイワシ(305mg)
・アジ(245mg)
※食べる量は少ないが非常に多くのプリン体を含みます。
■プリン体が少ない食品
・卵(0mg)
・イクラ(3.7mg)
・チーズ(5.7mg)
・白米(12mg)
・グリーンピース缶詰(18.8mg)
プリン体を多く含む食品もありますが、一度に口にする量が少ない食品も中にはあります。
一概に100gあたりのプリン体含有量で良し悪しを判断するのではなく、普段口にする量が含むプリン体含有量から判断した方が適切です。
上記はプリン体含有量が多い一部の食品を記載してありますが、全般的に肉や魚には多く含まれ、プリン体が少ない食品でも食べすぎには注意が必要です。
以下は、痛風の体調改善に重要なアルカリ性を多く含む食品です。
■アルカリ性を多く含む食品
・ひじき
・ワカメ
・昆布
・干しシイタケ
・大豆
・ほうれん草
・ゴボウ
・サツマイモ
・ニンジン
・バナナ
・サトイモ
・キャベツ
・メロン
・大根
・カブ
・ナス
・ジャガイモ